アクセス

香川大学医学部附属病院
〒761-0793
香川県木田郡三木町池戸1750-1
香川大学医学部 第一内科
TEL087-898-5111
(香川大学医学部代表)
          ●マップはこちら

リウマチ・腰原病

近年の免疫学の進歩はめざましく特に難治性の病態に対しての新しい治療が開発されてきています。我々も臨床を基本とし、臨床の現場での疑問を研究の場で明らかにする“Bed to Bench”の精神で基礎研究、臨床研究を継続していきたいと考えています。

①臨床研究

1)膠原病性肺動脈性肺高血圧症(CTD-PAH)に関する検討

膠原病患者様のなかで、死因の一つとなりうる疾患として肺動脈性肺高血圧症があります。しかし、肺高血圧症の診断は難しく、息切れなどの自覚症状が出現する時期は、病状がかなり進行した状態であることがわかっています。診断には、心臓超音波検査や心臓カテーテル検査が行われます。特に心臓超音波検査は簡便で最も頻繁に行われますが、カテーテル検査ほど診断が正確ではありません。現在、当科では、循環器内科のご協力のもと、積極的に心臓カテーテル検査を行い、心臓超音波検査との関連を検討しています。さらに、治療に関しても、肺高血圧症に適応のある薬剤の併用についても検討を行っています。

2)自己炎症症候群における産生サイトカインの解析

自己炎症症候群は、全身性の炎症を持続的あるいは断続的に認める疾患で、発熱や皮疹、関節炎などの症状を呈します。自己炎症症候群には、家族性地中海熱や高IgD症候群、cryopyrin-associated periodic syndrome (CAPS)などがありますが、その病態は十分に解明されていません。当科では、自己炎症症候群の患者様の産生サイトカインの解析を行っています。 そのほかにも、膠原病合併妊娠に関する研究やIgG4関連症候群に関する研究を行っています。

②基礎研究

3)関節リウマチにおけるタクロリムスおよびメトトレキサートのT細胞・B細胞・滑膜細胞に及ぼす影響

近年、関節リウマチにおける治療は、メトトレキサートと生物学的製剤の登場により大きな変革と遂げました。しかし、その一方で生物学的製剤が投与できない場合やメトトレキサートのみでは効果が不十分な場合、代替療法が必要となります。タクロリムスは、臓器移植や骨髄移植を行った患者様の拒絶反応を抑制する目的に広く使用されています。このタクロリムスは関節リウマチの治療にも用いられ、特にメトトレキサートと併用すると、メトトレキサートのみで効果不十分の患者様にも有効となることが知られています。しかし、なぜ有効となるのかはわかっておらず、当グループでは、細胞レベルでのそのメカニズムの解明に務めています。

4)関節リウマチにおける生物学的製剤の制御性T細胞に対する影響

関節リウマチ患者様にとって生物学的製剤は、痛みをとるだけでなく、関節の破壊を抑制してくれる治療薬です。また、近年では、自己免疫疾患と制御性T細胞との関係もクローズアップされるようになり、この分野の研究が盛んに行われています。当グループでは、関節リウマチにおいて、生物学的製剤が制御性T細胞に与える影響について研究を行っています。

当グループで行ってきた臨床試験の一覧
TA-650の強直性脊椎炎患者を対象とした臨床試験
全身性エリテマトーデス(SLE)を対象としたIDEC-C2B8の再投与臨床第Ⅱ相試験
全身性エリテマトーデス(SLE)を対象としたIDEC-C2B8の臨床第Ⅱ/Ⅲ相試験
ステロイド治療抵抗性の多発性筋炎/皮膚筋炎を対象としたGB-0998の二重盲検無作為化比較試験
強直性脊椎炎患者を対象としたアダリムマブ(D2E7)多施設共同試験
CNTO 148(Golimumab)の関節リウマチ患者を対象とした単剤投与試験
CNTO 148(Golimumab)の関節リウマチ患者を対象としたMTX併用投与試験
オクレリズマブの関節リウマチを対象とした用量反応性試験
CDP870のMTX併用時の有効性検証試験
CDP870のMTX非併用時の有効性検証試験
MRA-SCの関節リウマチ患者を対象とした第Ⅲ相二重盲検並行群間比較試験
MP-435の関節リウマチ患者を対象としたMTX併用探索的試験