当科の前身である第一内科では、初代教授入野昭三先生のご指導により血縁ドナーからの四国で始めての同種骨髄移植を1988年に行いました。現在では、同種造血幹細胞移植のための造血幹細胞は、骨髄以外に、末梢血中の造血幹細胞や赤ちゃんのへその緒を流れている臍帯血が用いられるようになりました。現在では、どの移植施設でも当然のように臍帯血移植・同種末梢血幹細胞移植を行っていますが、その背景として日本人の学者が大きく貢献していることはあまり知られていません。中畑龍俊先生(前京都大学発達小児科学教授)らが臍帯血の中に造血幹細胞が存在することを見出したことが今日の臍帯血移植につながっています。また、世界で初めて健常人にG-CSFを投与することにより、末梢血中に利用可能な造血幹細胞を誘導できることを示したのは、当科教授松永卓也先生の業績です。本邦では、血縁者間の同種末梢血幹細胞移植に加えて、2011年より日本骨髄移植推進財団(通称:骨髄バンク)により非血縁者間末梢血幹細胞移植も開始になりましたが、これらの移植も松永らの業績があったから実現できたと言えます。大学医学部およびその附属病院血液内科の最大の社会貢献は、これらのような医学の歴史とって重要な1ページを開くことだと思います。
ところで、造血細胞移植は他の臓器移植とは大きく異なる点があります。移植する造血幹細胞がどんどん増殖することです。外科が行う臓器移植では、患者さんの免疫担当細胞が移植されたドナーの臓器を拒絶することがあるのに対して、造血幹細胞移植においては、ドナー由来の免疫担当細胞が、患者さんの体を攻撃するGVHD(移植片対宿主病)であるとか、患者さんの腫瘍細胞を攻撃するGVT(移植片対腫瘍)が観察されます。これらにより、移植を乗り超えた患者さんの状態が悪くなることや、逆に移植後に残存していた腫瘍細胞が消失して患者さんを救うことがあります。私はこのような免疫応答に強く興味をもっており、これらをうまく制御することにより、より安全で効果的な移植を行いたいと考えています。
最後に、手塚治虫の漫画に出てくる天才医師であるブラックジャックはどんな病気でも治してしまいますが、実地臨床において、現在の複雑で高度な医療においては、一人の天才だけでは医療は完結しません。医学知識だけでなく、多岐にわたる専門領域の多くの職種の人たちと協力して良質な医療を提供するチーム医療が必要とされています。困難な疾患に罹患した患者さんに対してチーム全員が協力して患者さんを治癒していくことも血液内科の重要な責務です。血液グループにおいては、このようなチームワークも重要視しています。
学生および医師の皆さんで、血液・再生医学・免疫の分野に興味がある方が我々のグループに参加していただくことを歓迎しています。一緒に次の時代につながる医学の新しいページを開きませんか。当教室のHPを閲覧していただいた皆さんとの絆が深まることを祈念致しております。
ところで、造血細胞移植は他の臓器移植とは大きく異なる点があります。移植する造血幹細胞がどんどん増殖することです。外科が行う臓器移植では、患者さんの免疫担当細胞が移植されたドナーの臓器を拒絶することがあるのに対して、造血幹細胞移植においては、ドナー由来の免疫担当細胞が、患者さんの体を攻撃するGVHD(移植片対宿主病)であるとか、患者さんの腫瘍細胞を攻撃するGVT(移植片対腫瘍)が観察されます。これらにより、移植を乗り超えた患者さんの状態が悪くなることや、逆に移植後に残存していた腫瘍細胞が消失して患者さんを救うことがあります。私はこのような免疫応答に強く興味をもっており、これらをうまく制御することにより、より安全で効果的な移植を行いたいと考えています。
最後に、手塚治虫の漫画に出てくる天才医師であるブラックジャックはどんな病気でも治してしまいますが、実地臨床において、現在の複雑で高度な医療においては、一人の天才だけでは医療は完結しません。医学知識だけでなく、多岐にわたる専門領域の多くの職種の人たちと協力して良質な医療を提供するチーム医療が必要とされています。困難な疾患に罹患した患者さんに対してチーム全員が協力して患者さんを治癒していくことも血液内科の重要な責務です。血液グループにおいては、このようなチームワークも重要視しています。
学生および医師の皆さんで、血液・再生医学・免疫の分野に興味がある方が我々のグループに参加していただくことを歓迎しています。一緒に次の時代につながる医学の新しいページを開きませんか。当教室のHPを閲覧していただいた皆さんとの絆が深まることを祈念致しております。
内分泌代謝グループを代表して一言ご挨拶申し上げます。
入院・外来ともに糖尿病の教育や合併症の精査・治療をはじめ、視床下部-下垂体疾患、副腎疾患、難治性の悪性眼球突出症を含めた甲状腺疾患、脂質異常症などの診断・治療といった幅広い日常診療を行っております。
生活習慣に関する疾患を扱うことが多く、特に糖尿病に関しては患者数が年々増加の一途をたどっており、日本人においては既にcommon diseaseの域に達していると考えられます。そのため入院に関しては内科患者のみならず多くの診療科にて常時糖尿病の治療・教育に関わらせていただいております。
また合併症も多岐に渡ることから多くのスタッフ(看護師、栄養士、リハビリ技師等)と協力し、チーム医療を形成しており、またK-MIXを用いた地域連携ネットワークの構築を行い大学外の先生方とも協力できる体制を築いているところです。
今後はこのようなチームで糖尿病患者数の減少と合併症の進行を阻止し予後の改善を図り、糖尿病を克服することを目指し、多くの地域住民の方々に正しい知識を持って頂くため、日々啓蒙活動に取り組んでいきます。
内分泌領域においては患者数は決して多くはありませんが、近年は徐々に増加傾向を認めて来ており、加えて症例が大学へ集中しやすいため多くの症例を経験できる環境になっております。また疾患における遺伝子異常などの臨床研究も併せて行っております。
内分泌・代謝共にどちらも疾患のみならず生活習慣・生活背景に目を向け、我々グループの使命として、全人的支援医療と全身管理の出来る臨床医の育成にも力をいれております。
また上記のように医師を含めた多くのスタッフとも力を併せ、K-MIXを用いた地域医療ネットワークの形成を行い、香川県の医療の向上に役立てるよう尽力していく所存です。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
入院・外来ともに糖尿病の教育や合併症の精査・治療をはじめ、視床下部-下垂体疾患、副腎疾患、難治性の悪性眼球突出症を含めた甲状腺疾患、脂質異常症などの診断・治療といった幅広い日常診療を行っております。
生活習慣に関する疾患を扱うことが多く、特に糖尿病に関しては患者数が年々増加の一途をたどっており、日本人においては既にcommon diseaseの域に達していると考えられます。そのため入院に関しては内科患者のみならず多くの診療科にて常時糖尿病の治療・教育に関わらせていただいております。
また合併症も多岐に渡ることから多くのスタッフ(看護師、栄養士、リハビリ技師等)と協力し、チーム医療を形成しており、またK-MIXを用いた地域連携ネットワークの構築を行い大学外の先生方とも協力できる体制を築いているところです。
今後はこのようなチームで糖尿病患者数の減少と合併症の進行を阻止し予後の改善を図り、糖尿病を克服することを目指し、多くの地域住民の方々に正しい知識を持って頂くため、日々啓蒙活動に取り組んでいきます。
内分泌領域においては患者数は決して多くはありませんが、近年は徐々に増加傾向を認めて来ており、加えて症例が大学へ集中しやすいため多くの症例を経験できる環境になっております。また疾患における遺伝子異常などの臨床研究も併せて行っております。
内分泌・代謝共にどちらも疾患のみならず生活習慣・生活背景に目を向け、我々グループの使命として、全人的支援医療と全身管理の出来る臨床医の育成にも力をいれております。
また上記のように医師を含めた多くのスタッフとも力を併せ、K-MIXを用いた地域医療ネットワークの形成を行い、香川県の医療の向上に役立てるよう尽力していく所存です。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
呼吸器グループのチーフとして一言ご挨拶申し上げます。
診療においては高度機能を有する大学病院の特色を活かした難治性肺疾患の治療に取り組んでいます。特に、肺癌など胸部悪性腫瘍の治療に重点を置き、年々進歩する抗がん剤・化学療法や癌遺伝子検査にも十分対応した最新の診断・治療技術を常に患者様に提供できるよう努力しています。また、研究面においては肺癌細胞の遺伝子解析結果をもとに治療薬剤を選択する、いわゆるオーダーメイド治療(個別化治療)をテーマとしています。実際に患者様より検査材料として頂きました癌細胞の一部は我々の研究室において遺伝子解析をさせて頂き、この結果を踏まえて最も適切な治療薬剤を判定し、迅速に治療に反映させることが可能となっています。研究室における実験結果が直接患者様の治療に反映できる。これこそが我々の理想とする研究のあり方だと考えています。学生・研修医教育では"教え好き"を自負する3名のスタッフが問診や身体所見の取り方から胸部画像読影法にいたるまで情熱的に指導しています。是非、多くの若い先生方には当科に来て頂いて、我々と一緒に仕事をする中で呼吸器病学の奥深さを感じて頂ければと思っています。
我々のグループは、診療、教育および研究のあらゆる側面で他の大学にも引けを取らぬよう今後とも精進していく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
診療においては高度機能を有する大学病院の特色を活かした難治性肺疾患の治療に取り組んでいます。特に、肺癌など胸部悪性腫瘍の治療に重点を置き、年々進歩する抗がん剤・化学療法や癌遺伝子検査にも十分対応した最新の診断・治療技術を常に患者様に提供できるよう努力しています。また、研究面においては肺癌細胞の遺伝子解析結果をもとに治療薬剤を選択する、いわゆるオーダーメイド治療(個別化治療)をテーマとしています。実際に患者様より検査材料として頂きました癌細胞の一部は我々の研究室において遺伝子解析をさせて頂き、この結果を踏まえて最も適切な治療薬剤を判定し、迅速に治療に反映させることが可能となっています。研究室における実験結果が直接患者様の治療に反映できる。これこそが我々の理想とする研究のあり方だと考えています。学生・研修医教育では"教え好き"を自負する3名のスタッフが問診や身体所見の取り方から胸部画像読影法にいたるまで情熱的に指導しています。是非、多くの若い先生方には当科に来て頂いて、我々と一緒に仕事をする中で呼吸器病学の奥深さを感じて頂ければと思っています。
我々のグループは、診療、教育および研究のあらゆる側面で他の大学にも引けを取らぬよう今後とも精進していく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
膠原病・リウマチグループのまとめ役としてグループの紹介をさせて頂きます。
診療においてはご承知の通り多様なターゲットに対し多くの薬剤が登場し、革命とも言えるほど治療が進歩しております。地方大学の拠点施設として中央の専門施設に勝るとも劣らない診療体制を自負しております。K-MIXなどの香川県のシステムを利用したネットワーク作りも開始しております。研究に関しては国内外の多施設共同臨床研究や開発治験に参画しており多くのエビデンス作りに関わっています(RRR・REAL・HOPEFUL他)。厚生労働省の班研究にも難治性血管炎に関する調査研究(槇野班)、RA臨床疫学データベース構築(T2T疫学研究・早期RA強化治療研究)(宮坂班)などで関わらせて頂いております。加えて関節リウマチだけでなく多くの自己膠原病・リウマチ疾患の治療はここ数年で更に変革の時期を迎えると考えられます。こうした治療法の発展における基礎研究の果たした役割は非常に大きく、しっかりとした基礎研究を続けていく必要性を痛感し、地道に研究を続けております。教育については『田舎のリウマチ膠原病専門医養成所』と称し世界水準のリウマチ膠原病専門医の育成に力を注いでいます。このフィールドでは正確な全身の身体所見を取得する能力が必須であり且つ臨床検査所見の判断能力、患者様とのコミュニケーション能力などが要求されるため『一症例一症例を大切に』をモットーに患者様の人生のパートナーとしてのリウマチ専門医を養成するべく、学生教育から専門医教育まで行っています。
診療においてはご承知の通り多様なターゲットに対し多くの薬剤が登場し、革命とも言えるほど治療が進歩しております。地方大学の拠点施設として中央の専門施設に勝るとも劣らない診療体制を自負しております。K-MIXなどの香川県のシステムを利用したネットワーク作りも開始しております。研究に関しては国内外の多施設共同臨床研究や開発治験に参画しており多くのエビデンス作りに関わっています(RRR・REAL・HOPEFUL他)。厚生労働省の班研究にも難治性血管炎に関する調査研究(槇野班)、RA臨床疫学データベース構築(T2T疫学研究・早期RA強化治療研究)(宮坂班)などで関わらせて頂いております。加えて関節リウマチだけでなく多くの自己膠原病・リウマチ疾患の治療はここ数年で更に変革の時期を迎えると考えられます。こうした治療法の発展における基礎研究の果たした役割は非常に大きく、しっかりとした基礎研究を続けていく必要性を痛感し、地道に研究を続けております。教育については『田舎のリウマチ膠原病専門医養成所』と称し世界水準のリウマチ膠原病専門医の育成に力を注いでいます。このフィールドでは正確な全身の身体所見を取得する能力が必須であり且つ臨床検査所見の判断能力、患者様とのコミュニケーション能力などが要求されるため『一症例一症例を大切に』をモットーに患者様の人生のパートナーとしてのリウマチ専門医を養成するべく、学生教育から専門医教育まで行っています。







